巻き肩


こんなお悩みはありませんか?
肩や首の筋肉が緊張しやすくなり、慢性的なコリを感じる
血流が悪くなり、緊張型頭痛が起こることがある
背中が丸まり、姿勢が悪く見えてしまう
胸が開きにくくなることで、深い呼吸がしにくくなる
胸が縮こまることでバストが下がったり、体のラインが崩れる
神経が圧迫され、腕や指先にしびれが出ることがある
肩の動きがスムーズでなく、腕を上げづらい・動かしにくいと感じることがある
このようなお悩みがある方は巻き肩かもしれません。
巻き肩について知っておくべきこと
巻き肩は、肩だけでなく胸や背中、肩甲骨まわりの筋肉バランスが深く関わっています。特に胸の筋肉が硬くなり、背中の筋肉が弱くなることで、肩が前に引っ張られやすくなります。猫背やストレートネックと同時に見られることも多く、複数の姿勢の乱れが重なると、さらに悪化しやすくなります。
また、長時間の前かがみ姿勢や首を前に出すクセがあると、巻き肩が進行しやすくなります。これは、スマートフォンやパソコンを日常的に使う現代人にとって、非常に身近なリスクといえるでしょう。
さらに、巻き肩によって胸が圧迫されると、呼吸が浅くなることもあります。その結果、自律神経に影響が出て、疲れやすさや不調を感じる原因となることもあるため、注意が必要です。
症状の現れ方は?
初期症状(軽度)
【肩や首が凝りやすい】
長時間のデスクワークやスマートフォン使用後に、肩の張りや首の疲れを感じやすくなります。
【姿勢の悪化(猫背気味になる)】
背中が丸まり、肩が前に出ます。鏡で見ると、肩が内側に巻き込まれて見えることがあります。
【腕が上がりにくくなる】
肩を回す際に、スムーズに動かしにくくなる感覚があります。
【呼吸が浅くなる】
胸の圧迫により、深呼吸がしにくいと感じることがあります。
進行期(中程度)
【慢性的な肩こり・首こり】
施術を受けてもこりがすぐ戻ってしまう、肩が常に重く感じるといった状態になります。
【頭痛や眼精疲労が増える】
首や肩の緊張により神経が圧迫され、緊張型頭痛が起きたり、目の疲れが取れにくくなります。
【腕や手のしびれ】
巻き肩が神経の圧迫を招き、腕や指先にしびれが出ることがあります。
【姿勢が悪く見える(見た目への影響)】
背中が丸まり、老けた印象を与えたり、肩の左右の高さがずれて見えることがあります。
重症化(慢性化・悪化)
【四十肩・五十肩のリスク増加】
肩関節の可動域が狭まり、痛みを伴うことがあります。
【背中や腰の痛みが出る】
背骨のバランスが崩れることで、腰や背中の痛みにつながることがあります。
【自律神経の乱れ】
浅い呼吸が続くと自律神経に影響を与え、疲れやすくなったり、不眠になることがあります。
【ボディラインの崩れ】
巻き肩が続くと、バストの位置が下がったり、体全体のシルエットが崩れて見えることがあります。
その他の原因は?
巻き肩は、日常生活の中にある無意識のクセや環境によっても引き起こされやすくなります。たとえば、バッグをいつも同じ肩で持つ、リュックを片側だけで背負うといった習慣は、筋肉のバランスを崩し、肩が前に引かれやすくなります。寝る姿勢にも注意が必要で、横向きで丸くなる姿勢や、枕の高さが合わないことで、寝ている間も巻き肩が進行することがあります。
また、トレーニング方法によっても影響を受けます。胸の筋肉ばかりを鍛えて背中の筋肉をおろそかにすると、前後の筋力バランスが崩れ、肩の位置が前に引っ張られやすくなります。特定のスポーツ(野球やテニスなど)でも、同様の傾向があります。
さらに、ストレスや不安といった心理的な要因も、無意識に肩をすくめたり胸を閉じた姿勢につながることで、巻き肩を助長することがあります。年齢を重ねると筋力が低下しやすくなるため、特に女性はホルモンバランスの変化も含めて、巻き肩への注意が必要です。
このように、巻き肩は姿勢だけの問題ではなく、日常の習慣や体の使い方、さらには精神面まで幅広く影響を受けるものです。気づいたときに少しずつ見直していくことが、予防や軽減の第一歩となります。
巻き肩を放置するとどうなる?
巻き肩を放置すると、肩甲骨が外側に開いたまま固定され、肩甲骨まわりの筋肉(僧帽筋や肩甲挙筋など)が硬くなり、可動域が制限されやすくなります。これにより、肩こりや頭痛、背中の痛みが生じ、さらに悪化すると猫背へとつながることがあります。
巻き肩は肩の位置の問題であるのに対し、猫背は胸椎にまで影響が及ぶ姿勢の変化です。どちらも胸郭の拡張を妨げ、呼吸が浅くなることで、結果的に酸素摂取量の低下や疲労感の増加につながります。また、姿勢が崩れることで外見への影響も避けられません。
当院の施術方法について
当院では、外側に広がった肩甲骨にアプローチする「肩甲骨はがし」、猫背の症状に対応する「猫背に対する施術」、そして体のゆがみに対応する「骨格矯正」などを行っております。
「肩甲骨はがし」は、肩甲骨の可動域が狭くなった状態に対し、肩甲骨周辺の筋肉を緩めながら動かし、肩甲骨を内側に戻すことを目指す施術です。
「猫背に対する施術」は、頸部や肩周囲の筋肉を丁寧にほぐすことを中心に行います。
「骨格矯正」では、骨盤のゆがみを整えることで、姿勢の軽減につなげてまいります。
軽減していく上でのポイント
巻き肩の軽減において重要なのは、まずスマートフォンやパソコンなど、現代の生活環境を見直すことです。下を向いた姿勢が長く続くことで、巻き肩だけでなくストレートネックにもつながるおそれがあります。そのため、机や椅子の高さを調整するなどの工夫が大切です。
また、姿勢の乱れに気づいた段階で早めに対策をとることが重要です。巻き肩を放置すると状態が悪化しやすく、軽減に時間がかかることもあります。早期の施術や自宅でのストレッチの実施が、より早い段階での回復に役立ちます。