野球肩・野球肘
こんなお悩みはありませんか?

野球をしていて、肩や肘に痛みを感じる
ボールを投げる際に肩が痛む
肩や肘にしびれを感じる
練習のしすぎで肩や肘に痛みが出る
投げた後に肘にクリック感がある
投げた後に肘が痛む
上記のような症状がある場合は、野球肩や野球肘の可能性が考えられます。
野球肩や野球肘は、その名の通り野球での投球動作による反復的なストレスや負荷が原因で起こるスポーツ障害です。主な症状として、野球肩では肩の痛みや可動域の制限が見られます。野球肘では肘の内側の痛みや腫れなどの症状が見られます。
野球肩・野球肘について知っておくべきこと

野球肩や野球肘について知っておくべきことは、なぜこのようなスポーツ障害が起こるのかという点です。
発生しやすい年代は成長期の子どもで、主な原因としては練習のしすぎや投げすぎといったオーバーワーク、間違った投げ方の習慣、そして姿勢の問題などが考えられます。また、肩や肘周りの筋肉の柔軟性不足も影響することがあります。
さらに、野球肘の場合は痛む部位によって症状が分けられます。肘の内側に痛みがある場合は内側上顆炎、外側に痛みがある場合は骨同士が衝突して発生する離断性骨軟骨炎の可能性が考えられます。
症状の現れ方は?

野球肩や野球肘の主な症状の現れ方として、野球肩の場合は投球時に痛みを感じることがほとんどです。この症状を放置すると、日常生活で少し肩を動かすだけでも痛みを感じることがあります。野球肩で見られる症状には、肩関節を動かす際に烏口突起や肩峰が衝突して起こるインピンジメント症候群と、10~15歳の成長期の子どもに多く見られる上腕骨骨端線離開(リトルリーグショルダー)があります。後者の場合は投球後に強い痛みを感じることが特徴で、放置すると成長に影響する可能性があります。
野球肘は痛む部位によって内側と外側に分けられます。内側の場合は内側上顆炎、外側の場合は離断性骨軟骨炎に分類されます。
その他の原因は?

野球肩や野球肘が起こる原因としては、主に練習のしすぎや投げすぎによるオーバーワーク、投げ方や姿勢の問題が挙げられます。その他の原因として、年齢も関係しています。10~15歳の成長期の子どもが野球をしている場合に起こりやすいスポーツ障害です。その理由は、成長期における筋肉と骨の成長のスピードの違いにあります。骨の成長スピードに比べて筋肉の成長スピードが遅くなることがあり、その結果、筋肉が引っ張られて硬くなり、柔軟性の低下がみられることがあります。このような状態が痛みとして現れることがあります。そのため、ストレッチやトレーニングなどで予防することが大切です。
野球肩・野球肘を放置するとどうなる?

野球肩(投球障害肩)を放置すると、症状が悪化し、長期的な肩の機能障害につながる可能性があります。以下のようなリスクがあります。
1.症状の悪化
最初は軽い痛みや違和感でも、使い続けることで炎症が進み、強い痛みや可動域の制限が出る可能性があります。
2.慢性化・回復が遅れる
早期に適切な施術を行わないと、組織の回復が遅れ、慢性的な痛みや肩の機能低下が続くことがあります。
3.腱や軟骨の損傷が進行
腱板損傷(肩のインナーマッスルの損傷)
4.関節唇損傷(肩関節の軟骨の損傷)
インピンジメント症候群(肩の骨と筋肉が衝突して炎症が起きる)
これらの損傷が進行すると、手術が必要になる場合もあります。
5.パフォーマンスの低下・投球困難
痛みや可動域の制限により、球速の低下やコントロールの悪化が起こり、最悪の場合は投球が困難になる可能性があります。
6.日常生活への影響
症状が悪化すると、野球以外の日常生活(服を着る、髪を洗う、物を持ち上げるなど)にも支障をきたすことがあります。
野球肘(投球障害肘)を放置すると、症状が悪化し、最悪の場合は手術が必要になることもあります。特に成長期の選手は、骨や軟骨がまだ発達途中であるため、長期的な肘の機能障害を引き起こすリスクが高まります。
1.痛みの悪化・慢性化
最初は投球時だけの痛みでも、放置すると日常生活でも痛みを感じるようになり、最終的には肘を曲げたり伸ばしたりすることもつらくなる可能性があります。
2.骨・軟骨の損傷が進行
野球肘は主に以下の2種類に分類されます。
・内側型野球肘(靭帯や成長軟骨の損傷)
肘の内側に負担がかかり、靭帯が伸びたり成長軟骨が損傷したりします。重症化すると裂離骨折や靭帯断裂が起こり、手術が必要になる場合もあります。
・外側型野球肘(関節軟骨の損傷)
肘の外側の軟骨が圧迫され、関節軟骨が剥がれる離断性骨軟骨炎(OCD)を引き起こすことがあります。重症化すると関節が変形し、将来的に肘が動かしにくくなる可能性があります。
3.肘の可動域制限
損傷が進行すると、肘の曲げ伸ばしが制限され、投球動作だけでなく日常生活にも影響が出ます。特にOCDが進行すると、関節内に遊離軟骨(関節ねずみ)ができ、肘が引っかかって動かしにくくなることがあります。
4.野球ができなくなる可能性
投球フォームに影響が出て、思うように投げられなくなることもあります。無理に投げ続けると、靭帯断裂や関節の変形につながり、最悪の場合は競技を続けるのが難しくなることがあります。
当院の施術方法について

当院では、「痛みを抑えるだけでなく、早期回復と再発予防」を目指し、以下の施術を行っています。
1.上半身の血流促進
血流を良くすることで筋肉の緊張をほぐし、炎症の回復を促進します。これにより、痛みの軽減はもちろん、肩や肘の可動域も広がり、再発しにくい状態を作ることが期待できます。
2.鍼施術
深部の筋肉やツボに直接アプローチし、炎症を抑え、痛みを和らげます。神経の働きを整えることで、可動域の軽減も期待できます。
3.電気施術
電気刺激を使い、筋肉の緊張を緩め、血流を促進します。痛みの伝達をブロックすることで、つらい症状を和らげながら、自然治癒力を高めることが期待できます。
当院の施術のポイント
・痛みを和らげながら根本的な軽減を目指す
・パフォーマンス向上や再発防止もサポート
・ご自宅でできるセルフケア指導も実施
「なかなか痛みが軽減しない」「試合に間に合わせたい」などのお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
軽減していく上でのポイント

野球肘や野球肩は、特に成長期の選手に多く見られる障害です。適切な施術と予防を行うことで、競技を長く続けることが可能になります。患者様にお伝えすべきポイントをまとめます。
1.痛みが出たら、無理をしない
「少し痛いけど投げられる」と思っても、そのまま続けると症状が悪化する可能性があります。痛みが出たら早めに投球を中止し、専門家の診察を受けましょう。
2.安静とリハビリが大切
痛みがあるときは、まず休息が必要です。ただし、完全に動かさないのではなく、リハビリを行いながら適切に回復を目指します。特に肩や肘周りのストレッチや筋力強化が重要です。
3.正しいフォームを身につける
投球フォームが悪いと肩や肘に余計な負担がかかります。指導者や専門家にフォームをチェックしてもらい、体全体を使った投球を心がけましょう。
4.柔軟性と筋力のバランスを整える
肩や肘だけでなく、体幹や下半身の筋力も重要です。可動域が狭いと負担が増えるため、ストレッチやコンディショニングを習慣化しましょう。
5.投球制限を守る
特に小・中学生は、1日に投げる球数や登板間隔のルールを守ることが重要です。疲労が蓄積するとケガのリスクが高まります。
6.痛みがなくなっても焦らず復帰
痛みが消えたからといってすぐに全力投球を再開すると、再発しやすくなります。段階的に負荷を増やしながら、慎重に復帰しましょう。
7.定期的なメンテナンスを行う
痛みがなくても、定期的にストレッチやアイシング、整体・トレーナーによるチェックを受けることで、ケガを未然に防ぐことが期待できます。
監修
小岩蔵前橋通り接骨院 院長
資格:柔道整復師
出身地:静岡県牧之原市
趣味・特技:映画鑑賞、サッカー、スノーボード






