悩みタイトル

こんなお悩みはありませんか?

外反母趾イメージ

足の拇指が内側に入っている
歩くと拇指の付け根が痛い
拇指の付け根に炎症(腫れ、熱感)がある
合う靴が少ない
たくさん歩くと足が疲れやすい

などが挙げられます。

外反母趾は意外と気づきにくい方が多いと言われています。悪化してから初めて自分が外反母趾だったと認識することも少なくありません。また、片足だけになるケースが少ないため、両足を比べても変化が見られず、痛みが出て初めて気づいたというお声や、他の人に指摘されて初めて知ったという方も多くいらっしゃいます。

外反母趾で知っておくべきこと

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外反母趾は一度なってしまうと元通りには治りません。拇指の骨の変形であり、ひどくなると手術で骨を削る施術が行われます。そのため、症状が出始めたら悪化しないように対策をとる必要があります。外反母趾は放っておいて治るものではなく、放置すればするほど拇指の変形が悪化する傾向があります。

年配の方が外反母趾になりやすいと昔は言われていましたが、近年では若い年代にも多く見られるようになってきました。その背景にはハイヒールや足底筋の低下など、様々な日常生活での悪影響が挙げられます。また、女性に多いとされていますが、男性の外反母趾も増えてきています。

症状の現れ方は?

実は私も外反母趾に中学生のころから悩まされてきました。

3歳からクラシックバレエを始め、小学3年生からトウシューズを履き、毎日練習に励んでいました。トウシューズは、つま先で立つための補助具であることは皆さんも想像できると思います。

骨の形成がまだ未熟だったことも影響しているかもしれませんが、まず気になりだしたのは拇指の付け根の痛みでした。何時間もレッスンをした後は必ず拇指の付け根が赤く腫れ、炎症が出るようになりました。そこから、親指全体が内側へ入っていくようになり、次第に拇指の付け根がぼこっと出てくるようになり、外反母趾になってしまったことに気づきました。

その他の原因は?

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私はトウシューズによる外反母趾ですが、ほかにもヒールの高いハイヒールや足の幅に合っていない靴、特にローファーや革靴をよく履く方にも外反母趾が起きやすいとされています。理由は、歩行時に拇指の付け根に大きな負荷がかかるためです。

ハイヒールがその例として想像しやすいかと思います。全体重がつま先、特に拇指の付け根あたりに乗るため、大きな負荷がかかります。また、つま先部分は狭く構成されているため、履いた瞬間に拇指は内側に入り、外反母趾のような形になります。

さらに、偏平足の人も外反母趾になりやすいと言われています。偏平足は足のアーチが無く、足底筋が弱い状態ですが、外反母趾を形成するうえで非常に関係性が高いとも言われています。

外反母趾を放置するとどうなる?

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冒頭にも挙げましたが、外反母趾を放置すると保存療法では対応できなくなり、歩行時をはじめ、立っている際に足をつけないほどの痛みを感じるようになります。その場合、拇指の付け根の出っ張った骨を削る手術によって痛みを軽減する方法が取られます。もちろん、骨を削るわけですから手術後は骨折した方と同様にリハビリ生活が待っています。

また、一度外反母趾になった方は歩き方にも特徴が表れるため、再発する傾向があるようです。そのたびに骨を削る手術を行うことになるため、手術をしたからといって完全に完治するわけではないようです。

手術までいかないとしても放置すると歩行時に常に痛みを伴うわけですから、勝手に治るということは残念ながらありません。

当院の施術方法について

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当院では、悪化を防ぐための保存療法を行っています。

歩き方の癖が強くなっている場合には、足首のアライメントを調整するための矯正施術を行います。足首には7個の骨があり、ずれると上手く足を使えなくなり、歩き方に影響を与えることがあります。

また、炎症を和らげるために冷罨法を行い、偏平足が強い方には「足の極み」といったメニューで症状が悪化しないように配慮しています。外反母趾の進行具合やなぜ外反母趾になったのかをヒアリングし、その原因をもとに適切な施術方法を判断して行うため、さまざまな施術方法を提供しています。

さらに、自宅ではタオルギャザーといった運動療法を推進しており、このタオルギャザーの運動療法についても指導を行っています。

改善していく上でのポイント

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まずは靴を変えることが重要です。なるべく圧迫しない靴を選び、底がある靴ではなく運動靴を選ぶことをおすすめします。できれば、拇指の部分にクッション性がある靴を選ぶことで負荷を軽減させることが大切です。また、最近では足の形に合った自分専用の靴を作ってくれる靴屋さんもありますので、どうしても革靴を履かなくてはいけない方やよく靴を履く方には、専門の靴を選ぶことも一つのポイントになるでしょう。

自宅では裸足で歩くことを避け、足のアーチを保持するようなスリッパを使用したほうが良いでしょう。また、拇指が内側に入っていかないように、家庭でのケアとして足の指を広げるクッションを挟む時間を作ったり、たくさん歩く際には外反母趾用のサポーターを着用し、普段の生活での負荷を少しでも減らすことが軽減に向けてのポイントになります。