ストレートネック


ストレートネックとは?
ストレートネックとは、頚椎が通常7つあり、生理的な湾曲をしている状態が正常とされていますが、さまざまな要因によりこの湾曲が失われ、まっすぐな状態になってしまうことを指します。
近年では、スマホ首と呼ばれることもあります。
ストレートネックの根本原因は?
一番多い原因は、近年増えているデスクワークやスマートフォン、iPadやテレビなどの使用による猫背や肩の内巻きです。これらが原因で、頭が前に落ち、頸部の筋肉が引っ張られることにより頚椎が歪み、ストレートネックになるといわれています。
頭蓋骨は体重の約10分の1の重さがあるといわれており、この重さを本来は頚椎が支えています。しかし、ストレートネックになることで頚椎で支えることが困難となり、さらに頸部の筋肉に負荷がかかります。
こうした負の連鎖により、ストレートネックは徐々に悪化し、慢性的な状態に進行することがあります。
こんなお悩みはありませんか?
首が痛い
頭痛がする
眼精疲労
肩こり
顔がむくみやすい
上を向く(後屈)ことができない
これらはストレートネックによる主な症状として挙げられます。
頸部の筋肉は非常に繊細であり、硬くなることでさまざまな症状が現れます。筋肉が硬くなることにより血流が悪化し、頭痛や眼精疲労が起こることがあります。また、睡眠障害(寝れない、寝てもすぐに起きてしまう)など、自律神経に関連した症状も引き起こされることがあります。
ストレートネックに対する当院の考え
ストレートネックは現代の生活習慣病の一つとして考えられるほど、身近で悩む方が多い症状の一つです。
実際に当院でも首や肩の症状に悩む9割の患者様がストレートネックをお持ちであり、患者様によっては自覚している方もいれば、そうでない方もいらっしゃいます。
そのため、スマートフォンをよく使う、デスクワークをされていて首や肩の症状がある方は、ストレートネックである可能性が高いと言えるでしょう。
ただ、多くの患者様がストレートネックをお持ちではありますが、放置しておくべきものではなく、軽減が期待できるものですので、あきらめずに施術を受けていただければと思います。
ストレートネックはなぜ起こるのか?
冒頭にも触れたように、多くの場合、スマートフォンやデスクワーク、テレビ、iPadなどで長時間下を向くことが多いため、ストレートネックが起きやすくなります。
肩が内巻きになり、胸の前の筋肉(大胸筋)が萎縮し、硬くなることで、頭(顔)が前に出て、頚椎やその周りにある頸の筋肉に負荷がかかり、症状として現れることがあります。また、肩が内巻き(内方肩)になることで肩や背中周りの筋肉も引っ張られ、肩こりが生じます。これがいわゆる姿勢不良です。
デスクワークだけでなく、長時間悪い姿勢で本を読んだり勉強したり、手作業をすることでも起こるため、生活習慣が主な原因とされています。
ストレートネックを放っておくとどうなるのか?
ストレートネックを放置しておくと、頚椎がさらにストレートになり、固まってしまうことがあります。その結果、頸の筋肉が緊張し、硬くなり、硬くなった筋肉がさらに頚椎を固まらせてしまい、また頸の筋肉が・・・といった悪循環が生じます。この悪循環が続くと、頚椎の椎間(頚椎の一個一個の骨の間のクッション)がなくなり、改善が困難になることがあります。初期段階では歪み程度であれば軽減が期待できますが、放置しておくと徒手療法では軽減どころか、困難になることもあります。そのため、症状が悪化して神経症状(しびれやめまいなど)が出現した場合、手術が必要になることもあります。
ストレートネックに効果的な当院の施術メニューは?
ストレートネックに効果が期待できる当院の施術メニューとして挙げられるのが、骨格矯正と頭蓋骨矯正です。まず骨格矯正で、前に出てしまった肩甲骨(内方肩)を元の位置に戻し、頚椎下にある胸椎の可動域を増やすことで、ストレートネックで固くなった頚椎の動きを出し、症状の軽減が期待できます。また、頭蓋骨矯正では、ストレートネックが影響して硬くなった胸鎖乳突筋や斜角筋(どちらも頸の前にある筋肉)に直接アプローチし、筋緊張を和らげるとともに、頭蓋骨周りの血流を増やして、関連のある症状(眼精疲労や頭痛など)へのアプローチを行います。骨格矯正の際に、もしストレートネックの原因が骨盤からである患者様には、同時に骨盤へのアプローチも行います。
その施術を受けるとどう楽になるの?
まずはストレートネックで起こる症状が徐々に軽減していきます。ストレートネックは残念ながらすぐに良くなる症状ではありません。ストレートネックは時間をかけて徐々に進行するため、軽減の仕方も徐々に変化が現れます。
まずは頸の硬さがなくなってくると、自覚症状として頸の痛みや肩の痛みが減少し、その後頭痛の回数や頻度が減り、頸の可動域が向上します。その後、いわゆる骨格、頚椎に生理的湾曲ができてきますので、症状をあまり感じなくなってきます。
ストレートネックを軽減するために必要な施術頻度は?
ストレートネックはその度合いによって症状が大きく異なります。そのため、おすすめする施術の頻度について一概にお伝えするのは難しいですが、最低でも週1回の施術をお勧めします。症状を見させていただいたうえで、患者様に適切な施術頻度をお伝えいたしますので、どうぞご安心ください。
また、先ほどもお伝えした通り、残念ながらすぐに良くなる症状ではありません。そのため、根気よく施術を続けることが大切です。頻度が高いほど軽減が期待できる患者様が多いのは事実です。ですので、ご自身のライフスタイルに合わせて無理のない頻度で施術を受けることをお勧めいたします。